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純情アイランド (ディアプラス文庫)

読み途中だったのを読み終わった・・・ﾊｧﾊｧ。
さわやかな表紙と、メルヘンなタイトルですが、内容はちゃんとしっかり心情を描いていて、よかったです。
でもタイトル・・・好き作家さんじゃなかったら即買いしないかも。いや、よく内容を表してはいるんですが。（ヒネリがない・・・）
もうね、砂原さんの書く受は、１００％ツボにはまる。かわいくてかわいくて仕方ないよ！天然王子！！
１話目は雑誌に掲載された話で、島の所有者の息子である比名瀬と、幼なじみ港平がくっつくまでの話。
天然王子はやることすべてずれてるんだけど、けなげでかわいい。自分でシャツも着れないのに、隣に引っ越して来たりとか。
最初は嫌がっていた港平も、だんだんそんな王子にほだされてくるんだけど、シャイで意地っ張りなのでなかなか素直に自分の気持ちを認められなくて、後半すごくイライラしました。王子泣かせて許せない。
だいたいいつもそうなんだけど、受けがかわいくていじらしい分、袖にする攻に怒りがわいてくるんですよね・・・。
１話目ではキスまで、告白もうやむやにしてしまってハッキリ言ってない・・・。勇気のない男め。
２話目は書き下ろし。二人の初Ｈ編。
もう港平はかなり比名瀬にメロメロなのですが、島内デートという名の散歩をするばかりで、全然先に進めません（勇気のない男め。）というのも、比名瀬は「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」と信じてるような、天然王子だから・・・！
この話すごいです。
①季節はクリスマス
②山で遭難
③片方が記憶喪失
なんか、それだけで１本話ができるようなテーマが３つも・・・・。そして初告白と初エッチもあり。
記憶喪失になってもやっぱり港平が好きになる比名瀬に、（ベタな展開なんだけど）感動。
港平の気持ちを誤解して、神社の石段で泣くシーンは、１話目とリンクしていて、またジンときました。（そしてさらに港平に怒りが・・・）
ほんと、砂原さんはいつも私を泣かせてくれる。イイ話だ〜。
作者あとがきでコメディと言い切ってますが、まぁ、ちょっと前半おばか話だとも思ったけども、全体通して深くていいお話でした。比名瀬かわいいよ比名瀬。
けなげ乙女受けが好きな方には絶対オススメです。メルヘンで強引な展開はＢＬドリームということで！