その瞬間僕は透明になる

ファンタジー!!パラレルワールド!BLではめずらしいネタかもしれない。
恋人とケンカしてマンションを飛び出し、橋の上まで家出してきた泉。飼い猫を追って事故にあったと思ったのに、気づくとそこは自分の存在していない世界だった。その世界にいた自分の恋人は、顔も声も体もそっくりだけど、性格やしぐさが微妙に違う。なにより、自分のことをまったく知らないと言う。
現実ではありえない話ですが、パニクりながらも現状を受け入れる泉。元の世界での自分の恋人が、異世界の研究に熱心だったからでしょうか。普通だったら発狂しちゃう・・・。
それにもう一人、この世界での味方がいました。元の世界での親友、界。彼もオカルト方面に強くて、泉が元の世界に帰れるよう尽力してくれます。
簡単に言うと「別の世界に行っても生まれ変わってもやっぱりあなたに恋をするわ!」という話なのですが、意外とお堅い攻のせいでなかなか困難を極めます。この話、受のほうがとってもアクティブでした。
元の世界とこっちの世界と、恋人の性格が違うために、「これってやっぱり浮気・・・?」と泉はずいぶん悩みます。そう考えると、悲恋なのかなぁ?結局もとの世界に戻るわけだし。
そういえば、この話も「異界に通じる橋」というのがテーマになってました。好きなモチーフなのかな?
攻が教師で受が美術専攻の学生っていうのも、以前読んだな・・・。