プールいっぱいのブルー

プールいっぱいのブルー (ディアプラス文庫)

水色が爽やかな表紙の一冊。夢花さんのイラストは、あんまりＢＬっぽくないところがいいですね。買いやすいし。好きな作家さんと絵師さんの組み合わせ。基本作家買いなので、好みの絵師さんがイラスト付けてるととっても嬉しいです。

絵本画家×高校生

タイトルどおり、青春いっぱいのお話でした。メインカプの圭介×夏希に、圭介の同居人千晶が絡んで三角関係っぽいドロドロしたお話かと思いきや、夏希の親友真史が登場すると、いきなり高校生の自分探しストーリーに。カップルとしては、圭介×夏希だけど、夏希+真史、圭介+千晶のパートナーとしての話も魅力的。とくに、さいしょメソメソウジウジしていた夏希が、自信を持ち始め強くなっていく過程は気持ちのいいものでした。若者なんて本気で悩んでナンボですもの。
多少幸せではない過去があって、両親にあまり愛されなかった（と思ってる）夏希ですが、「オゾン荘」に来てからは、才能ある人物に愛されまくって怖いくらいです（笑）
圭介の美人の同居人、千晶も、つらい過去を乗り越えて幸せになって欲しいです。だってすごくいい人なんだもん！！！夏希を「猫っ可愛がりの猫」にしてるかもしれないけど。
いつも作中の美味しいものに影響を受ける私ですが、これ読んだ後は山ほどのパンケーキを焼きたくなりました。大きさと厚みはﾊﾞﾗﾊﾞﾗのヤツね。