ドロシーの指輪 (シャレード文庫)

ドロシーの指輪 (シャレード文庫)

ドロシーの指輪

シャレード発行の谷崎泉さんのまたしても新シリーズ。
骨董品屋の主人×大手銀行行員。
↑どこをどうやったらカップルになるのかというカップリング。
きっかけは数年前にあった事件らしいけど、その件については今回はスルー。
とにかく長い話の1話、という感じで、バックボーンなどもほとんど語られないまま。
事件中心で話が進んで行きます。

主役の緒方は元贋作師という特殊な職業で、今はもう廃業して、物欲とは無縁な生活をしている。
そこにかかわってきているのが日本最大手の銀行の本店に勤める三本木。こっちはもう、物欲の塊というか、ものすごい守銭奴
金で魂も売りかねないという感じの人間。
しかも、金に目がくらんだらちょっとといえないレベルのおっちょこちょいというか、騙されやすいというか・・・。
見た目はものすごい美形、という設定らしいですが、行動がお茶目すぎて、ファニーな印象しか残ってません。
三本木のことを好きな緒方が、三本木が持ち込んだトラブルに振り回されるというパターン?
どうやら、今回のシリーズは暗めでミステリアスな雰囲気のようです。

あと、ホモ的には、緒方と三本木は現在緒方が一方的に三本木にちょっかいを出してるだけで、三本木はまったく!二人の関係を認めていません。
付き合いだして2年、どうも寝たのは強姦2回というサイテーな現状なので・・・。このまま甘い関係になるのか・・・なるとしても、ずっと先のような気もします。

シリーズ1冊目ということもあり、まだまだ緒方の過去や、数多くいるいわくありげな関係者たち、さわり部分しか出てきていません。
なので、読んでいても謎な部分が多くて、どうも消化し切れてない感じです。
続きが出るらしい・・・作者のHPで、11月に出る?って書いてあったけど・・・どうかな?なんか谷崎作品発行ラッシュだなぁ。