世界が終わるまできみと

世界が終わるまできみと (幻冬舎ルチル文庫)

世界が終わるまできみと (幻冬舎ルチル文庫)

杉原さんの書き下ろし新作!前回の本「いとしさを追いかける」が良かったので、楽しみにしていました。書店で手にしてその分厚さに驚き、中を開いて文字のつまり具合に2度驚きました。これは読みがいあるぜ。

「泣ける」という話をチラホラ見かけていましたが、泣くまでは行きませんでした。ちょっとうるっときたけど。
今回も、攻がイイヒトすぎた・・・?攻も受も不幸の寄せ集めみたいな人生で、19歳なのに人生達観しすぎて見ていてつらいほど。不幸の半分は、それぞれの親からもらったものだけど。
2部構成になっていて、第1部は過去回想編。二人の馴れ初め〜別れまで。15歳同士のカップルはほのぼのしていて可愛いけど、それ以上にパパ達の関係に悶々としました。
第2部は二人の再会〜くっつくまで。「何度でも出合って君を愛す」っぽいテーマは大好きです。怜人はほんとに有理が好きだなぁ!王子様みたいなナリして、ヤルこと意外と大胆な怜人さん。Hシーンは少ないけど、大変萌えました。
文章量が多い割にサクサク読み進められました。特に後半の盛り上がりはすごかった。受視点の一人称で攻の気持ちがセリフでしか見えないのがドキドキしてより盛り上がりましたね。
怜人の叔父さんのことは、最後まで好きになれなかったデス。